GORS TEST

                         2003年12月23日 井上泰子

GORS 感染度を問う

密かに忍び寄る GORS VIRUS は正体を現さない。
いったん感染が始まったら、いったいどの程度汚染されているか分からない。

おそらくあなたは碁に勝ったら鬼の首を取ったように喜ぶでしょう。
負けてもたまには落ち込みもしますが、
負けても「なにくそ!」とますます意欲が湧いてくる。
 これはまさしく GORS VIRUS の患者ですが、
この程度ではまだまだ初期感染で、恐るべき領域は今から襲ってくるのです。
この可哀想な患者のために早期発見こそ肝要と心得て、
汚染度を識別するリトマス試験紙を考案しました。

さあ、以下の10問にまじめに 〇× で答えて下さい。
いい加減な答えは GORS VIRUS の温床になりますぞぉ!



〜危ないのは君だ〜

問題

@
年に1000局は対局する

A
碁盤を三面以上、持っている。

B
常に囲碁豆本や囲碁新聞を持ち回る。

C
小遣いの半分以上を碁に関することに使う。


D
碁のせいで寝付けない夜が月に一度以上ある

E
囲碁雑誌のほかに棋書を30冊以上を持っている。

F
コインを出すとき、碁石を持つように、指で挟んで出す。

G
神さまから・・「ご褒美に願いを叶えてやる」・・と言われたら、
ためらわず、B を撰ぶ.(美男・美女とも)

A:今より一段と美しくなれる。
  B:今よりずーと碁が強くなれる。

     
H
子どもや孫やペットに有名棋士や、
碁に関する名前をつけたい。


I
今度生まれたら 幼稚園、できれば、
もっと早くから碁を習いたい。

J
補充問題・・・まだ足りない方への・・・

碁を自分の楽しみだけでなく、
碁に関するお世話をしたり、子ども に教えたり、
ボランティア精神を持っている。


K
「墓」や「暮」を書くとき、「碁」と書いてしまう。
例えば:碁詣り・お歳碁・etc.




・・・さて 〇× の答えが出揃った方は次へ・・・

感染度の指標!


GORS第一期〜


〇の数が 1−2 
・・・ほんの たしなみタイプ


何でだろう?
盤中どこでも大きく見える。

隅に先着したら、その石は女王蜂になって、
自分の巣だと、旗を立てたようなもので、
もはや、安堵の境地に入る。

そこへ、打ち込まれたら、危機一髪と、ヨミに没頭、
外野の助言、ウルサイぞ。


GORS第二期〜


〇の数が 3−4
・・・ほどほどタイプ


がむしゃらな努力の甲斐があってか、無くてか、
読んでもヨンでも前から順に消えていく。

それでも,
自分の棋力が知りたいし、
新しいことに遇えば、好奇心をくすぐる。


GORS第三期〜

〇の数が 5−6
・・・おきばりやすタイプ



お勉強の成果か、
石に形が美しいとか、筋が綺麗だとか感じたり、
あるいはムキムキマンのような碁にドキドキし、
そういうものに接すると我を失う傾向が生じる。

こすっからい碁になったり、大風呂敷を広げたり、
独自の棋風を求めたがる。


GORS第四期〜


〇の数が 7−8
・・・ぞっこんタイプ


自分の GORSの病さえ、碁・ユートピアと信じ、
我こそ佐為の再来と心得、碁盤のシミも拭かなくなる。

どんどん楽観的になり、
負けた碁は忘れ、勝った碁は吹聴する。

ただ、自分が碁にぞっこんマイットルのか、
碁が自分に同化してしまったのかなど、思いもかけない。


GORS第五期〜


〇の数が 9−10
・・・狂付きタイプ


願わくば、
あの世まで碁器を携える手段を創造する研究に入る。

でも、この仁が病膏肓に入って、
道を歩きながらも碁のことが頭を離れない。

しかし、道すがら電柱にぶち当たったという話は聞かない。

やはり、
いつまでも自分は正常であるとの認識に支えられているのが
端から見ればほほえましい。